極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な愛し方


「俺、良い子のナツ君を演じるのもう疲れた。だって10年経ってんだよ? 見た目も中身も変わって当然だろ。だからこれからは今の俺を見てよ」



髪を耳にかけられて、体がびくっとなる。何をされるんだろうって露骨に怯えてしまったけど、よかった……眼鏡を返そうとしてくれただけみたい。



と、ほっとしたのもつかの間。
その流れで耳元に……ふわりと息が!



「キャー、くすぐったい!!!!」



「よかった、やっぱガキのままだった」



「どういう意味? からかわないでよ」



でもひとつわかったことは、ナツ君は、もう私の知ってるナツ君じゃないってこと。
こんないたずらを平気でできちゃうんだもん。



こっちはイラストやマンガやアニメが生き甲斐なんだよ。
生きてるイケメンに触れたことなんてないからもちろん免疫もない。



キラキラした人たちとは出会うこともなかった。
そう、ナツ君の言う通りのガキなの。
男子なんて、二次元の世界でしか知らないんだもん。

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