極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛
おまけに箱を開けたらいきなりファンレターが出てくるし。
可愛い文字、可愛い封筒、可愛いシール。全部一佳君宛のラブレターじゃん。
拗ねたり僻んだり。
情緒不安定な自分が嫌だ。
「ごめんナツ君、やっぱもう自分の部屋に戻るね。後は一人で頑張って。夜ご飯はちゃんと作るから」
「それは事務所からのやつ。俺らがやり取りした手紙はもっとあるし」
「……別にそういうこと言ってるんじゃないよ」
このままここにいたら、ナツ君を嫌な気分にさせてしまう。
せっかくの再会なのに、ずっと余裕のない私って最悪。
だけど帰ろうとしたら、ナツ君に道を塞がれてしまった。
「もう二度と離さないつもりなのに、そんな簡単に帰れると思ってんの?」
腕を掴まれた。
「何訳のわかんないこと言ってるの? 離してよ」
「無理、逃がさない」
イケメンがじりじりと迫ってくる。
この地味な人生にそんなこと起こるなんて想像もしてなかった。