極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な愛し方
「俺のお願い聞いてくれるんだろ? 駅でのこともう忘れた?」
「もちろんお礼はするよ。でも一般人の私にできることなんてある?」
あの時の感謝は一生忘れないけど、大きなものを要求されたら困る。
「マネージャーになるって言ってよ」
爽やかな笑顔でそう言われた。
「近くにいてくれるだけでいいんだ。ベストな状態で現場入りできるように、プライベート管理してくれれば」
「でもマネージャーって責任重大な仕事だよね」
軽く言うけど簡単なお仕事じゃないはず。返事に困っていると、ナツ君は有料級の笑顔を見せた。
「引き受けてくれるなら紗知の夢を叶える手伝いするけど」
夢、って言葉にどきっとした。
人に公言できないものを、夢って呼んでいいのかな。
あといつの間に《さっちゃん》から《紗知》の名前呼び?
ずっとひっかかってたけどそれどころじゃなくて、今頃改めてどきどきしてる。