極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛
「花柳さんて、いけない子だね」
優しく微笑みかけて手を伸ばす。
「い、一佳君……」
とみせかけて、油断したところをがばっと担ぎ上げた。
「なっ、これ何?」
「スタジオに連れてってあげる。薬もらわないとその病気治んないよ」
「やめて~、おろしてよ。ごめんなさいっ!」
バスローブ姿の彼女を肩に乗せて局の中を堂々と歩く。
(うわぁ、花柳紗綾も青山君に色目使ったんだ)
そんな目で見られるといいよ。
これはここにいるみんなに見せつけるため。俺に絡んだらこういう恥ずかしい目に合うよって警告。俺に近づくだけ無駄だから。
下手な芝居で俺を騙せると思ったんだ?
水着の下にえぐい数のパットが入ってることなんてこっちはとっくに知ってるし、んなもんに興奮するかよ。
体調どころか仕事のことまで気にかけてしまった自分はまだまだ甘かった。