極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛
あんま可愛いと困るんだけど
ついにやって来た地元に帰る日、俺は片桐さん含めマネージャーみんなを撒いた。
遠足で行った公園やさびれた遊園地なんかの思い出が詰まった場所を見て回りたかったから、普通に電車に乗ったんだ。
車窓から見えた小学校なんかはさすがにエモかった。そういえば紗知のことをブス呼ばわりした奴がいたな。確か武田ってやつ。
『小松さんのブス~!』
みんなの前でそいつにそう言われて
『……うん、私もそう思う』
泣いたり怒ったりせずに苦笑いであの言葉を受け入れた紗知のことを思い出したら、当時と同じくらいのテンションで武田にイライラしてきた。
そういえば俺、あいつに喧嘩売った。
『まず言わせろ、さっちゃんはブスじゃない。ぜったいにだ。お前の目がくさってんの! 二度とさっちゃんのこと見んな。見たらなぐる』
校舎裏に呼び出してそう言った小一の俺やばい。
だってあいつ絶対紗知のこと好きだったもん。
普段は猫かぶって大人しいふりしてたくせに、それに気づいてあいつのことを威嚇した覚えがある。