極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な愛し方
見たほうがいいのかな?
勝手に出ちゃいけないと思うんだけど、この場合は電話の向こうの相手に状況を説明するべきかもしれない。



でもどうしよう。
手のなかで震えつづけるスマホとしばらくにらめっこ。



なかなか鳴りやまないのは、緊急の用事だから?
きっと困ってるよね。
もう、なるようになっちゃえ!



「もしもし、えっとあの私は──」



「どなた? 一佳(いちか)は?」



大人の女の人の声だ。
彼のお母さんかな。



「そばにいるんでしょ? あなたは誰? 一佳の恋人じゃないわよね?」



ひぇぇ。
ヒステリックな声、ちょっと怖いよ。



「ちっ、違います! スマホを拾ったというか、うっかり預かってしまった通りすがりの高校生です、小松(こまつ)紗知(さち)と申します」



しどろもどろで説明すると、その人はなぜか無言になってしまった。


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