極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛
「これ、クリーニングに出しますね。何かお礼もさせてください」
またまた頭をぐーっと下げた。
「じゃあ、後でご褒美くれる?」
「後で? ご褒美? ですか?」
初めて会った人なのに「後で」ってどういうことだろう。ご褒美って??
ぽかんとしたままそう聞き返すと、彼は子供みたいに笑ってみせた。
「ごめん、電車来たからまたね」
「ちょっと待ってください、またねって何ですか? あとこれ、どうしたら……」
手のなかには大事な鍵と、適温になったココアと、預かった服が残されたままだった。
しかもポケットから振動が伝わってくる。もしかして……スマホが入ってる?