TRUMPゲーム
そしてもう一度指を鳴らすとその机には豪勢な食事も用意された。
そのご馳走にさっきの少女は目を輝かす。
「彩月希こんな食いもん見た事ない!!なんだなんだ!!ここは呪術かなんかの世界なのか?」
少女の言葉を聞くとするとアリスちゃんは見たことの無い怪しい笑顔を浮かべて
「そんなようなものかな………………」
と答えた。
それを聞いた少女はこれまで以上に目をキラキラと輝かせアリスちゃんを見た。
「アリスとやら.......動物は呪いとかそういうの関係ないよなっ! 村の人達の考えはまちがっているよなっ!! なあそうだよな、アリス!!!!」
その目はキラキラ輝いている反面なぜだか悲しそうな色もうかがえた。
アリスちゃんは対応に困っているのか、
『ん〜』とか『え〜』とかしか言わない。
ここはどうしたら良いだろうか........
そう考えていると少年は言った
「そんな事呪いとか非科学的でありえないでしょ。僕もさっきの、ポンってアリスさんがご馳走を出した時は驚いたけど。彩月希さんの村でそんな事があった訳では無い
んでしょ。」
少女はコクっと頷く
少年は呆れたような顔をしてこう続けた。
「なんだ、じゃあそんなん彩月希さんの村でのただの迷信だよ。」
ババーンと言わん限りに少年は綺麗に言いきった。