【女の事件】続黒煙のレクイエム
第22話
はるよしは静子と再婚をしてもう一度やり直そうと思っていたのに、数日でヤーメタだから話にならへん。

その後、同じ職場で働いている男性従業員さん(30歳くらい)が付き合っていた婚約者の女性(23歳・アパレル関係)をドロボーして、静子と離婚をした後に再入籍をしたいとほざいて、騒ぎを起こした。

はるよしが勤務している職場の男性従業員さんと婚約者の女性は、潮来市が主催のコンカツイベントで知り合って、カップル成立のあと結婚することを前提に交際をして、プロポーズをして、結婚準備をしていた。

しかし、この最近男性従業員さんにお仕事が増えたので、カノジョと会う時間がなかったけん、それをいいことにはるよしがカノジョをドロボーした。

はるよしは、カノジョを守るために再婚をしたいとほざいて騒ぎを起こしたけん、男性従業員さんは会社に出勤をしなくなった。

はるよしは、静子に離婚届けを書けと言うて離婚届けに署名をさせたあと、男性従業員さんからドロボーしたカノジョと再入籍をすると言うて婚姻届と離婚届けの保証人の署名をはるよしの母親に求めた。

はるよしの母親は、離婚届けには保証人の署名はしたがカノジョとの入籍届けの保証人の署名はしないと言うてから『そんなに再婚がしたいのだったらこずえさんとやり直しなさい!!』と怒って、アタシの名前が鉛筆がきで書かれている婚姻届に署名をしなさいと迫った。

はるよしは激しく反発をしてカノジョと入籍をしたいとダダをこねていたので、母親は強引にアタシの名前が書かれている婚姻届に署名をさせた。

はるよしの母親は、ダダをこねているはるよしを言うことを聞かせるために強引に書かせた婚姻届の妻の欄にアタシの名前を記入してほしいとお願いをするためにアタシがバイトをしているローソンへやって来た。

アタシは、はるよしの母親が突然バイト先にやって来たことに激しい怒りを抱いていたので、はるよしとの入籍には応じないと怒った。

アタシは、外のゴミ箱の整理をしながらはるよしの母にこう言うた。

「あんたね!!一度アタシのことを追い出しておいて、急に都合が悪くなったからもう一度はるよしとやり直してくれと居直るのもたいがいにしてよね!!アタシはアイツからきつい暴力をふるわれたことが原因でアタシの乳房(むね)のおくにできた傷がまだ痛むのよ!!どないしてくれるんで!?アタシを追い出しておいてまたやり直したいなんてムシがよすぎるわよ!!あんたね!!アタシの方を向いてくれるかしら!!」
「こずえさん…お願い…はるよしに言うことを聞きなさいと怒っておくから、もう一度家に帰って来てよ…はるよしが素直になるためには、こずえさんと再入籍をさせるしか方法がないのより…お願い…こずえさん…」

はるよしの母親は、泣きべそをカキながらアタシに婚姻届に署名してほしいとお願いをしていた。

しかし、アタシは『その手にはのらないわよ!!』と怒っていた。

「あんたね!!どんなに泣きべそをかいてお願いをしてもダンゴ拒否するわよ!!分かっとんやったら帰んなさいよ!!」
「帰んなさいよって…」
「はぐいたらしい(ムカつく)シュウトメね!!婚姻届の署名は拒否すると言うたら拒否するわよ!!あんたは、なにがなんでもアイツの言うことを聞かせると言うてはるけど、かえって反発をまねくだけよ!!」
「分かっているわよ…」
「分かっとんやったら、あきらめて帰んなさいよ!!」
「帰るわよ…だけど…このままでは帰ることができないの…」
「キーッ!!何なのよあんたは一体もう!!店に居座って営業妨害をするつもりなのかしら!!」
「営業妨害はしないわよ…すぐに終わるから…1分で終わるから…婚姻届に署名して…」
「イヤ!!拒否するわよ!!アタシは婚姻届に署名せえへん言うた署名せえへんけん!!アイツと浮気相手の女の婚姻届と一緒に破棄してよ!!」
「こずえさん…」
「アタシ、この先、新しい恋を始めることも再婚をすることも一切考えてへんけん…アタシはやさぐれ女として生きて行くことにしたけん、ダンナなんかいらんけん!!アタシは今バイトが忙しい時間帯なのよ!!アタシのバイトのじゃまをするのであれば、知人に電話するけん!!アタシの知人のヤクザの組長に電話するから覚悟しておきなさいよ!!チャカで撃ち殺されたくないのであれば帰んなさいよ!!」

アタシは、はるよしの母親に思い切り怒鳴り付けたあと、バイトを再開した。

何なのよ一体!!

アタシは、はるよしの家の親きょうだいや親族を一生うらみ通すから、仲直りなんぞせえへんけん!!
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