あなたと・・
病院

警察との話


警察との対応を
まだ、彼女の意識が戻っていない為
院長の足立と俺と外科医の須藤と言う
医師が行った。

彼女の怪我の状態を足立と須藤医師が
説明をした。
彼女・蒼の病室は個室に
してもらい
面会等も万全の体制を取る。
蒼には、両親もいないため
全てを浩介に委ねられた。
主犯が旦那である以上
警察もやむ無しとした。

塁は、浩介と亮、養成学校の
先生達が代わる代わる
幼稚園の送迎をしてくれる。

しばらくは幼稚園には
登園させるつもりはない
あの旦那が何をやるかわからないから。

園長には、蒼が怪我をしたので
塁を休ませる事は連絡した。
ただ、他言は旦那でも無用と
話してある。
園長は、何も聞かずに
塁を宜しくお願いしますと
俺に言った。

子供を病院に長く置いては
置けない。感染等も心配だから。

塁には、よく話して聞かせた。
塁は、
「ママ、元気になる?」
「ああ、元気になる。
まだ、あちこち痛いから
ゆっくり休ませてあげような。」
と、言うと
「ママね。
パパが家にきて、いなくなると、
いつも泣いてるの。」
「そうか。今からは塁が
ママを守るんだ、わかったな。」
「うん!!」
「塁。
病院には必ず毎日連れて行く。
しばらくは幼稚園を休んで
社長や亮達と一緒にいような
夜は、社長と一緒だ。」
「うん、わかった。
僕、社長も亮も好き。」
「そうか、俺も亮も塁が好きだ。」
と、塁をみて、亮をみると
亮は、ニコニコして塁の頭を撫でていた。

蒼が、心配ではあるが
塁を今日は連れて帰り
みんなに顔をあわせをしないと
いけない。

足立と師長に頼んで
病院を後にした。

彼女・蒼を傷つけた主犯は
旦那である
河野 光斗だ。

暴行は、数人いるだろうが
証拠がない。
河野が口を割れば
なんとかなるだろうが。
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