あなたと・・

弁護士に依頼


幸いと言って良いのか
蒼は体中の痛みがでてる間
意識は戻らなかった。

搬送されてから今日で10日だ。

肋骨が繋がり次第
背中の治療に入る予定だ

栄養面は、点滴になっているが
それは仕方ない

浩介は、毎日、塁と病室に
来ていた。

その度に浩介は、花を持っていく

蒼は、多分
何らかを感じとっている
ように感じた。

塁は、蒼のそばで
社長がね・・とか
亮ちゃんがね・・とか
話をしていた。

塁との生活は
戸惑うかと思ったが
それもなく
一緒に風呂に入って
一緒に寝ている。

蒼の勤めるスーパーの店長には
怪我をしているから復帰は
難しいから辞めさせる事にした
と、告げた。

いつ、あの男が
尋ねてくるかわからないから。
下手な事は言えない。

少しすると
蒼の家を張っていた警察が
夫である河野を逮捕した
と、連絡してきた。

俺は、顧問弁護士に直ぐ依頼した。
河野光斗と蒼の離婚
そして、塁の親権を蒼へ。

あのくそ旦那は
金蔓の蒼がいなくなって
かなり危ない連中から
追われていたらしく
逮捕されてホッとしたようで
聞いてもないことまで
ベラベラしゃべり
蒼に暴行したやつらも
次々に捕まった。

気弱な光斗は、隠し撮りを
していたらしく
みな顔がわれた。

俺は、そいつらからも慰謝料を取る。
俺んとこの弁護士は、
凄腕だから問題ない。

蒼は、望んでいないかも
知れないが
簡単に済ませる気持ちは
毛頭なかった。
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