【完】終わりのない明日を君の隣で見ていたい
「えっ、さきちゃんじゃん!」」
「げ、やば」
みんなの驚きの声を拾いながらも振り返れば、先生が立っていた。
「先生……」
先生はなぜか、すぐ真下にいるわたしをじっと見下ろしている。
「森下」
「はい……っ」
声を上擦らせて返事をすると、先生は肩を掴んでいた手にぐっと力を込めた。
ライトを背にしているせいかもしれない。けれどその顔は怒って見えて――。
「お前、体調が悪いって昼間言ってたよな」
「へ?」