あなたの優しさは私しか知らない
「いきなり押しかけてゴメンね」

「大丈夫です」

「麗妃ちゃんが来なくなってから 仁の機嫌が悪くてね もう、大変だったよ」

「オイ」

彼の声が、車内に響いた。

「ップ」

実さんが、声を殺して笑っている。

「ところで、今日は用事ないの?」

実さんは、私に振り返っ待て質問してきた。


「はい、ないです」

「お友達は?」

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