極上パイロットが愛妻にご所望です
仕事が手につかなかった。ようやく退勤時間になり、事務所に向かっていると廊下に住田くんが立っているのが見えた。
あの告白以来、ぎこちない空気が流れてしまい、面と向かって会話をしていない。私が近づくと、住田くんはペコッと頭を下げた。
「水樹さん、だいぶ経ってしまいましたが、あの時のこと、申し訳ありませんでした」
潔くきびきびした口調の住田くんだった。
「……住田くん」
「あれから水樹さんの笑顔が見られなくなって、ずっと気にしていたんです。もちろんもう水樹さんのことは諦めました。桜宮機長では太刀打ちできませんから」
彼は残念そうに口元を歪めてから、やんわりと笑みを浮かべる。
「……ありがとう。私も気になっていたの。気持ちに応えてあげられなくてごめんなさい」
「いえ。元気なさそうですが、大丈夫ですか? もしかしてあの噂が……?」
彼の耳にも入っているようで、おそるおそる尋ねられる。
「あ……うん。大丈夫。これで前みたいに戻れてうれしいわ」
「噂だとしても、桜宮機長は水樹さんを第一に考えてくれるはずです」
「ありがとう。住田くん」
住田くんのことがクリアになって、重苦しかった気持ちが、少しだけ軽くなった気がした。
あの告白以来、ぎこちない空気が流れてしまい、面と向かって会話をしていない。私が近づくと、住田くんはペコッと頭を下げた。
「水樹さん、だいぶ経ってしまいましたが、あの時のこと、申し訳ありませんでした」
潔くきびきびした口調の住田くんだった。
「……住田くん」
「あれから水樹さんの笑顔が見られなくなって、ずっと気にしていたんです。もちろんもう水樹さんのことは諦めました。桜宮機長では太刀打ちできませんから」
彼は残念そうに口元を歪めてから、やんわりと笑みを浮かべる。
「……ありがとう。私も気になっていたの。気持ちに応えてあげられなくてごめんなさい」
「いえ。元気なさそうですが、大丈夫ですか? もしかしてあの噂が……?」
彼の耳にも入っているようで、おそるおそる尋ねられる。
「あ……うん。大丈夫。これで前みたいに戻れてうれしいわ」
「噂だとしても、桜宮機長は水樹さんを第一に考えてくれるはずです」
「ありがとう。住田くん」
住田くんのことがクリアになって、重苦しかった気持ちが、少しだけ軽くなった気がした。