秘書清水が見た、冷徹社長の初恋
それからというもの、春日は週末の予定を開けるために、平日はこれまで以上に仕事に打ち込んでいた。
町田さんに会う週末が近づくにつれ、浮き足立つ春日を見るのは楽しかった。彼がこんな気持ちになることは良いことだ。




「清水。疲れている絲を、癒してやりたい」

「は?」

突然、何を言い出すんだ。その方向性が不安になってくる。

「土曜は絲の仕事を見せてもらうんだ。だから、お礼と慰労を兼ねた場所に連れて行ってやりたい」

「そういうことですか。それでしたら、先日のカフェを調べていた時に見つけた植物園をお勧めします。植物園といっても、季節の花やハーブが中心で、女性に人気があるようです。奥にはカフェもあって、ハーブティーが楽しめます」

「良さそうだな。後で詳細をメールしておいてくれ」

「わかりました」

春日のあまりの変わり様には驚かされた。喜ばせたいの次は、癒してやりたいときた。春日にしては、おもわず出てしまった言葉なのだろう。

「頑張ってください」

「……ああ」


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