秘書清水が見た、冷徹社長の初恋
しかし、私の予感が大きく違ったことを知ったのは、週明けのことだった。話が早く進むどころか、もうすでに進んでいたようだ。

社長室の春日は、いつものように厳つい顔で座っていた。でもそれは外面だけのことで、明らかに幸せに溢れていた。

「うまくいったようですね」

「ああ。今後の週末は、どうしても外せないもの以外、仕事を入れないでくれ」

「承知しました」

「それから、7、8月の予定を調整したい」

「は?」

おもわず声が漏れてしまう。夏休みを使って、旅行にでもいくつもりだろうか?

「絲と結婚することにした」

「また急な展開ですね」

「逃げられるわけにはいかないからな。OKがもらえた以上、不必要に先延ばしはしない」

「……脅してないですよね?」

秘書という立場を忘れて、思わず本音が口をついて出ていた。

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