秘書清水が見た、冷徹社長の初恋
「清水。7月最後の週末と、念のため翌月曜日の予定を開けておいてくれ」

町田さんの誤解を解いた数日後、突然春日が休みを要求してきた。ということは……

「ご挨拶ですか?」

「ああ。それから絲には内緒で根回しをしておきたい。その日までに平日の夜も数回開けて欲しい」

あちらのご家族のもとに、前もって足を運ぶつもりだな。春日の本気度が窺える。

「町田さんのご実家は、どちらなんですか?」

「愛知だ」

「愛知……ですか」

おもわぬ距離に、少し考えを巡らす。

「あまり遅い時間では、相手方にもご迷惑でしょうから、午前休や午後休を検討します。予定が分かり次第、知らせてください」

「ああ。頼んだ」




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