秘書清水が見た、冷徹社長の初恋
「いつからだ?」

「入籍された頃からなんとなく考えていましたが、まだ予定が読めなかったものですから。はっきりしてきた1月頃から、秘書の間で共通認識としてこの4日間を確保してました」

「……さすがだな。清水を秘書に引き抜いたのは正解だった。ありがとう」

「いいえ。ハネムーンベビーなんてこともあるかも知れませんね。その頃なら、次年度の町田さんの……奥様の人事も、産休を考慮してもらえるでしょうし。まあ、こればかりはわかりませんが」

夫婦の事情に口を挟むのはどうかと思ったが、放っておけばこの男は見通しを持たないまま行動しそうだ。それほど奥様を溺愛しており、タガが外れた時が怖い。
おまけに、慎ましやかな奥様のこと。自分からはなかなか言い出しにくいだろう。

「忠告……いや、アドバイスだな。ありがとう。心に留めておく」

あとは2人しだいだな。

次は……立ち会い出産とか言い出しそうだ。さすがにこればかりは予定が立たないか。
まあ、1、2年のうちかと予想している。

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