探偵I(タンテイアイ)【第2巻】
「えっ、おい、まじっかよ。それって、お前、ちょっと新しい彼女を作るの早すぎねかー?」
「紗永が秘書を辞めると言い出した頃から俺が目をつけていた人で。同じ会社で俺よりも二つ年上の人で、紗永の仕事を引き継いだ人なんだ」
「……って、ことは。もしかして、今の彼女。秘書なのか?」
「そう。秘書!あたりまえだろう。俺の彼女になる人は絶対に秘書じゃないと嫌だからな」
「なんだよ、それっ……!?」
ため息をついて呆れ顔の椋介。
「椋介、年上の女はいいぞー」
「年上のどこがいいんだ……?俺は、同い年か年下の方が絶対にいい!」
「俺を甘えさせてくれる、俺を叱ってくれる……」
「お前、末っ子だもんな」
「うん」と幼く頷く泰平。
「んで、もし、今の彼女が秘書を辞めたらどうするの?」
「また、探す。俺は秘書をしている女の子を絶対に探します!俺の甘ーい言葉で瞬間で必ず落とします!紗永も今の彼女もそうだったから──」
「お前、今日は飲み過ぎだぞ。早く帰って、少し頭を冷やした方がいい……」