雨のリフレイン
「熱もないし、脈も落ち着いてよく眠ってる。
だいぶ疲れてはいると思うけど、今夜は心配なさそうだ」


水上は母をベッドに運び、様子を見てから寝室を出てきた。


「よかった。ありがとうございました。
先生、お茶でも淹れましょうか?」

「いや、大丈夫。
君も疲れただろ?もう、休むといい」


水上は柊子の手から自分の荷物を受け取って、さっさと出て行ってしまった。




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