雨のリフレイン

ーーご無沙汰しています。
会ってお話ししたいことがあります。明後日の金曜日に横浜に行きます。五分で構いませんので、お時間を下さい。


柊子からのメッセージ。
これを見た時は、彼女が話したいことに思い当たることは、一つしか思いつかなかった。

ついに、来たのだ。裁かれる時が。たぶんこれで終わりにしたいと、最終宣告をされると思った。柊子を支えるといいながら、もう四ヶ月もほったらかし。柊子も仕事を始めたばかりで大変だろうに、電話すら出来ずにいた。



今朝から、どうにも落ち着かない。
周囲に名前を呼ばれる度に、柊子が来たのではないかとドキドキする。

だが、今日来たのはこの手紙だけ。
手紙を見て思った。
もしかしたら、既にあの女が柊子に接触して、そのことで話があるのかもしれない、と。



「電話してみろよ、洸平。心配してたってしょうがないだろ?あの女が来たか、柊子ちゃんに直接聞いてみろ」


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