凪いだ青を待ってる
そのまま階段を駆け下りて
更衣室と第2体育館に急ぐ、はずだったのだけど
急に腕をつかまれた。…それもとてもやさしい力に。
「へっ…、っ!?」
「誰かにぶつかったらどうすんだ?」
――…ドクン。
心臓が一度、大きくはねたように脈打つ。
あ、あ、青葉先輩だ…っ!
「キャプテン、お疲れ様ですっ」
「なんて?」
「え、」
「今、なんて言った?」
「“キャプテン、お疲れ様です”…?」
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