恋叶うオフィス
なんだか楽しそうな顔をする武藤に距離を縮めた時、「直海くーん」とコツコツと走ってくる足音が聞こえた。
「あ、紗世ちゃん。と……」
ムーンパークの方角からあのかわいい女性が近付いてきた。その後ろから男性が彼女を追ってはいるけど、ゆったりと歩いてくる。
その男性は体型が武藤によく似ていて、そっくりさんかと一瞬思ったが、顔立ちが違った。どちらも整った顔ではあるけれど。誰だろう?
「広海くん! ほら、やっぱり直海くんだよ」
「ああ、そうだな」
女性は追い付いた男性の腕に手を回した。その自然な行動に、女性の恋人はこの人だと直感する。
「紗世ちゃん、今日も元気だね。もしかして、打ち合わせだった?」
「うん、そう! あ、はじめまして。えっと、直海くんの彼女さん?」
私はキョトンとした顔で軽く会釈をしてから、武藤を見た。この人たちと、どんな関係?
心の疑問が彼に届いたようで、まず私を紹介してくれる。
「こちらは、渡瀬柚希さんといって、同じ会社で働く同期。で、このふたりは俺の弟の広海とその彼女……じゃなくて、もう婚約者だよな? の、片瀬紗世ちゃん」
「あ、紗世ちゃん。と……」
ムーンパークの方角からあのかわいい女性が近付いてきた。その後ろから男性が彼女を追ってはいるけど、ゆったりと歩いてくる。
その男性は体型が武藤によく似ていて、そっくりさんかと一瞬思ったが、顔立ちが違った。どちらも整った顔ではあるけれど。誰だろう?
「広海くん! ほら、やっぱり直海くんだよ」
「ああ、そうだな」
女性は追い付いた男性の腕に手を回した。その自然な行動に、女性の恋人はこの人だと直感する。
「紗世ちゃん、今日も元気だね。もしかして、打ち合わせだった?」
「うん、そう! あ、はじめまして。えっと、直海くんの彼女さん?」
私はキョトンとした顔で軽く会釈をしてから、武藤を見た。この人たちと、どんな関係?
心の疑問が彼に届いたようで、まず私を紹介してくれる。
「こちらは、渡瀬柚希さんといって、同じ会社で働く同期。で、このふたりは俺の弟の広海とその彼女……じゃなくて、もう婚約者だよな? の、片瀬紗世ちゃん」