恋叶うオフィス
クリスマスディナーは毎年好評で休日の予約はすぐに満席になるという。すでに宿泊者の予約は受付けていて、宿泊しない人の予約は十月から受付開始になるそうだ。
もうすぐ十月だから急な話ではあるけど、藤田くんの分も合わせて三枚をありがたく受け取った。藤田くんには昨年から付き合っている人がいるから、早速予約するかもしれない。
ホテル本社を出て、駅へと歩く途中で武藤に訊く。
「武藤は彼女とクリスマス、過ごすの?」
「えっ、 彼女? 俺、彼女いないよ」
「は? だって、あのかわいい人……えっ、彼女じゃないの?」
驚いて、足を止める私に合わせて、武藤の歩みも止まった。
九月の終わりに吹く風はさらっとしていて、気持ちがよい。頬にかかった髪を耳にかけて、武藤を見つめた。
「彼女と言ってないよね?」
「言ってないけど、でも、かわいいと認めていたから」
「かわいいから俺の彼女と決めるのはどうかと思うよ?」
「そうだけどさ……」
ちょっと意地悪く言うから、ムッとする。武藤が彼女に優しく笑いかけていた勘違いしてしまっただけなのに。
もうすぐ十月だから急な話ではあるけど、藤田くんの分も合わせて三枚をありがたく受け取った。藤田くんには昨年から付き合っている人がいるから、早速予約するかもしれない。
ホテル本社を出て、駅へと歩く途中で武藤に訊く。
「武藤は彼女とクリスマス、過ごすの?」
「えっ、 彼女? 俺、彼女いないよ」
「は? だって、あのかわいい人……えっ、彼女じゃないの?」
驚いて、足を止める私に合わせて、武藤の歩みも止まった。
九月の終わりに吹く風はさらっとしていて、気持ちがよい。頬にかかった髪を耳にかけて、武藤を見つめた。
「彼女と言ってないよね?」
「言ってないけど、でも、かわいいと認めていたから」
「かわいいから俺の彼女と決めるのはどうかと思うよ?」
「そうだけどさ……」
ちょっと意地悪く言うから、ムッとする。武藤が彼女に優しく笑いかけていた勘違いしてしまっただけなのに。