恋叶うオフィス
今日は休日だから、ずっとこのままでもいいかも。気持ちいいしね。

ところが、数分後に拘束する腕が緩んだ。ちゃんと目が覚めたようで、私の頭を何度も撫でる。これもまた、気持ちいい。幸せな気分になれる。


「柚希、ごめん。ちょっと、トイレ」

「うん、どうぞ」


頭を直海から離すと、彼は上半身を起こした。付けたばかりのキスマークを私はじっと見た。


「柚希、なに?」

「ううん、何でもない。行ってらっしゃい」


ベッドから降りる彼に手を振る。下着1枚で歩く後ろ姿もなかなか良い。

にやけていると、廊下をバタバタと慌てて歩く音が聞こえた。何事?


「柚希! これ!」

「あ……。気付いちゃった?」


洗面所で鏡を見たらしい直海は、赤く色付いているキスマークを指差した。ベッドの中にいる私に彼は覆い被さり、コツンと額をくっ付ける。


「俺も付けたい」

「えっ? ええっ!」

「覚悟しろよ」

「ちょっ、直海……。あっ、んっ……」


私は一か所だけに付けたのに、直海はあちこちに付ける。満足した彼は「俺のもの」と私を強く抱き締めた。


ーendー
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