あなたに恋をする〜happiness〜
私は羽山君の言葉に目を見開いた。
だって一時間も前からなんて………。
暑すぎない?

「………聞かなかったことにしてください!!」

羽山君は焦って………そして顔を真っ赤にしながら言った。
そんな羽山君に私の胸はキュンっとしてしまう。
今日………心臓もつかな?
なんて、考えてしまう私がいた。


「これ美味しそう………!!」

「りんご飴ですか?」

「うん!食べてみたかったんだ!」

お祭りに来ている人はいっぱいいた。
人混みで酔いそうだけど羽山君が隣にいてくれるだけでそんなの吹き飛んじゃうんだ!

「そう言えば………今回のゲストって誰かな?ねえ、もうやるみたいだから見てみない?」

私は羽山君に言った。
羽山君は笑って首を縦にふった。
私は羽山君の手をつかみ走り出す。
それで人混みを掻き分けてステージ前にきた。
あとちょっと!

「あの、花宮さん!」

「ん、何………?」

「手………手を………、離してほしいです」

「へ?」

私は羽山君と私の繋がれた手を見て顔が真っ赤になった。
やだ、私………恥ずかしい!!

「ごめんね、羽山君!なんだか楽しくて………思わずはしゃぎ過ぎちゃった」

「いえ、大丈夫です」
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