あなたに恋をする〜happiness〜
私………何かしたかな?
創ちゃんを変えてしまうようななにかを………したのかな?

「離れていても大丈夫だよ!だって創ちゃんは私のこと………好きなんでしょ?だったら大丈夫。心配することはなにもない」

好き。
そう言うだけでこんなにも胸が痛くて苦しい。
私は羽山君にだけ好きって言いたかったな。
だってあなただけが好きだから。
そう言ったら羽山君はどんな反応をするんだろうね?

「私は創ちゃんの彼女だから………だからずっとそばにいるよ?だから大丈夫。離れていても私たちの想いは1つでしょ?」

創ちゃんは涙を流しながら私の顔をみた。
そらしちゃダメ。
自分にそう言い聞かせながら。

「私は創ちゃんのそばにいるよ。あなたが離さない限り………」

創ちゃんの願いを叶えるためだから。
だからそのためにはあなたのそばにいることしかできないんだよ。
だってあなたがそう望んだことだから。

「じゃあ………キスしてよ。そしたら信じられる」

そう言った創ちゃんに私は心が凍りついた。
え………今、何て言った?
キスしてよ?
それは………。

「恋がキスしてくれたら帰る」

「………わかったよ」

私は降参という感じで頷いた。
< 66 / 87 >

この作品をシェア

pagetop