華麗なる人生に暗雲はつきもの
「な、なん、何にも反応が……なくてっ!!私に呆れて引っ越しちゃったのかもとか。色考えて怖かったんだからぁ~ばかぁぁ~!!」
わけのわからない水野の怒りに戸惑いながらも腕も持って立たせる。
大量の紙袋が腕にはぶら下がっていた。
一体、何をこんなに買ったんだ?
そんな疑問も一瞬で水野に気が向く。
今度は怒りの表情から悲しみの表情になっている。
こいつ酔ってんのか?
「もう、私に呆れてるよね?いつも、いつも榊田君に、不愉快な、思いさせて、ばっかりで…呆れているよね。…私がいなくてせいせいしてたりするぅ~!?」
「そんなわけないだろ!!」
もう条件反射的に超スーパーハイパー即答だ。
「わ、わ、私!!榊田君とずっと一緒にいたいぃのぉ。結婚して欲しい!!できなくても、傍にいたいぃ!好き!!榊田……」
もう、夢でも何でも構わない。
朝起きたら、夢で、俺は路上で寝転がっていて、絶望してもこの夢を見られるなら、何でもいい。