俺様御曹司の専属メイドになりました
あれから、あたしたちはギクシャクしていた。

西宮さんも気づいているようだった。

いつものように仕事を終え、部屋でゆっくりしていたとき。

ノックする音が聞こえた。

「はい」

「華さん。一緒にコーヒーでも飲みませんか?」

「ありがとうございます」

西宮さんがわざわざコーヒーを持ってきてくれた。

「……響お坊っちゃまと喧嘩でもされましたか?」

「してないですよ。……ただ」

「ただ?」

「あたしが一方的に好きになって、距離感が分からなくなったんです…」

涙が溢れた。

あれ?

あたし、泣いてる?

「そうでしたか。でも、響お坊っちゃまにも同じことが言えると思います」

え?

響も?

「最近、響お坊っちゃまは華さんに関する相談をなされます。私はお坊っちゃまを幼少期から見てきましたが、こんなお坊っちゃまは初めてでごさいます」

そうなんだ。

あたしに関してなんの相談があるんだろう。
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