隣の部屋のお兄ちゃん
「何?」
冷たくて低いトーンの声が響いた。
あたしは驚いて隣にいる陽斗くんのことを見上げる。
陽くんは眉間にシワを寄せて、冷めたい目で女の人を見ていた。
これは本当に陽斗くん?
まるで知らない男の人みたい――。
「あの、私。納得いかなくて……」
「何が?」
「何で急に別れようなんて」
「で、ストーカーしてきたの?」
「違ッ……」
陽斗くんの投げ捨てる様な冷たく吐かれた言葉に、女子高生の声が震えた。