隣の部屋のお兄ちゃん
そう、これが聞きたかったんだ。
声が震えたかも知れない。
声だけじゃなくて、身体も震えたかも知れない。
「なんだーそんなことか」
なのに。目の前に座っている陽斗くんを見上げれば、ははッといつもの笑顔を見せる。
「妹と仲良いのは本当だけど、さっちゃんは代わりなんかじゃないよ」
゙シスコンだー゙とか友達から言われるけどね。
なんてセリフを続けて、目を細めてあたしに向けられる視線から目を離すことなんか出来ない。
「全然、別だよ」
「ほ、本当に?」
「もしかして俺の妹にヤキモチ?かっわいーなぁ」
こういう笑い方、好きだなぁ。
なんてぼんやりと見入ってしまう。