皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
レオナルドも18歳。



その頃の俺はちゃんと働いていたぞ…。



「さて、私は愚息たちのせいで究極に忙しい。なにもないなら、これで失礼するが」

「ち、父上…?」

「なんだ、レオナルド」

「あのさぁ、あのね?俺ってさぁ…どうなるの?この先」

「まぁ、できればリュークの下でリュークを支えてもらうのが理想的だが」

「継承権って、俺、何位?」

「…………2位だが。なにか、やらかしたな…?」

「こ、子ども…できたら?」

「…………仕事もろくにしていないお前が?はははっ、寝言は寝て言ってほしいもんだな」

「いやぁ、ほら、ね?まだわかんないし‼︎」

「よし、お前あとで私の部屋に来い。で、ついでにその相手を今すぐ連れてこいっ‼︎」



うそ、だろ…?



お前、結婚してないだろ‼︎



ドラゴン探しに夢中になってたんじゃないのか⁉︎



子どもってなに?



父上がバタンっと音を立てて閉めたドア。



残された俺とレオ。



< 243 / 480 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop