皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
ヒナに起こされた時にはお昼になっていて、いつもより食べることができた気がする。



尻尾と耳が消えない…。



片付けに来たキッチンメイドのミアが、何か言いたげに私を見ている…。



「言いたいことがあるなら言って欲しいわ…」

「いえっ‼︎滅相もないっ‼︎」

「これには理由があるの‼︎」

「申し訳ございませんっ…」

「ごめんなさい、あなたに当たるなんて最低ね…」

「いえっ、可愛くてつい見惚れてしまって…」

「えっ、ミアの方が可愛いと思うわよ?白い耳がとても似合ってるもの…」

「私が可愛いなんてっ‼︎」

「ジェードさんは少なくともそう思ってるはず」

「なんでっ、ジェード様っですか⁉︎」

「ミアとジェードさんはいい仲なのではないの…?」

「いえっ、そんな…」



なんだか楽しいわ。



最近、沈んでいたからこんな話に飢えていたのかも。



「ねぇ、ヒナ‼︎」

「はい?」

「ミアの時間を作れない?」

「勤務時間があるので難しいかと。あっ、でも…大丈夫です‼︎なんとかします‼︎」

「ローラも時間ないかしら?みんなでお話ししましょうよ‼︎」

「「えぇぇぇぇっ⁉︎」」



こういうの、やりたいの‼︎



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