皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
認めて謝ればいい。



そうすれば、こちらだって譲歩するのだ。



「私は気が短い方ではないのだが…さすがにあそこまでやられてしまえば、こちらも黙っているわけにはいかないであろう?」

「何度言わせる‼︎バルジャは関係ない‼︎」

「なら、その証拠を出せ。こちらは捕らえたものからの証言を得ている」

「そんなもの、いくらでもでっちあげることができる。なんの証拠にもならない」

「はははっ、笑わせる」

「では、失礼させてもらうぞ」

「あまり、舐めるなよ…」



父上の闇魔法。



ドアの前にいた兵士を…消した。



一瞬、時が止まったようだった。



バルジャ皇帝も、目を見開いて静止。



「次は…お前がいいか?」

「我が兵を…どこへ…どこへやったのだ‼︎」

「さぁ?」

「ふざけるなっ‼︎」



ガシャーンと大きな音を立てて割れるグラスやカップ。



父上は、バルジャ皇帝の怒りに火をつけた。



さすがだ、父上…。



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