―――桜田門―――
人の命を救うのが警察であり、警察官としての仕事を全うする為、御じい様に教育を受けていた。御じい様は先程、連を叱っていた。また勝手に銃を扱いやがって―――そう叫んでいた―――。拳銃の本来の扱い方は、威嚇射撃でもあるし、凶悪犯にも怪我をさせてはいけない。警察官として、犯人は無傷で生け捕らないと行けない。周りにも当たるかもしれないし、生け捕るには―――ものに当てないと行けない。逃げられたりしたら、また―――捕まえに行けば良い―――。警察官は、女性でも殺人事件に係る事もあり、それは殺人が関わっている時でもあり、彼女は生け捕る為、御じい様と作戦会議した。それを仲間に伝えるし、連は犯人を先回りして、生け捕ろうとした。
『―――御前・・・本当に・・・辞めていいのか?』
蓮見に問いかけられると、其処には―――泣きそうな、連の姿があった。御じい様の気持ちが分かった。御じい様こそ―――人を殺したくはないし、連に人を殺したくはなかった。だから、拳銃を使うには、慎重にならなければならず、とても彼女は泣いていた。あの日、自分が撃ったから、被害者が助かった―――そう思っていた。だけど、御じい様に怒られてしまっていた―――。自分は此処の警察家県警で働くのに、命を守る事もしなくてはならず、後悔していた。
『―――私の所為で・・・御じい様は・・・あんなことになった・・・私―――。』
『―――お前は・・・人殺しに・・・なりたいのか?人殺しになって・・・人を傷つける気か?』
はっきりと言われてしまい、連は木村優斗と共に、辞めようと思い立った。警察官が人々を、傷つける事もある、そう思った途端、『―――私に・・・警察官・・・務まるのか?』と泣いていた。
『―――お前は・・・優しい子だ・・・決して・・・人を傷つけるようになっては駄目だ―――』
山瀬紀彦と蓮見健吾は、はっきりと言い放った。警察官は―――決して、簡単な仕事ではない―――だから、簡単になっては行けない。
『―――御前次第だ・・・』
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