浮気な彼と恋のマジックドライビング
翼が少し高めの可愛らしい声で、はっきりと名前を言うと、あっという間に翼は先輩や同級生たちに囲まれた。

「今なんて言った?」

「そういえば、見覚えある顔してるよな…」

「もしかして…」

翼からみんなの視線が私に集まる。

「えっと…」

「翼、おいで」

キャプテンから翼を受け取り抱き上げた柊が私の隣にならんで腰に手を回し引き寄せた。

「なつ、悪い遅くなった。

久しぶりです。

これ、俺の息子。俺によく似てイケメンでしょ」

そっくりな笑顔が二つ並んだ。
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