FADE〜最後の記憶


私のそばを通り過ぎる人達は

私を舐め回すような、憐れむような

それでいて軽蔑したような目で

私を見ていた。



都会の雑踏の中に自分の居場所など

畳一枚もなかった。



まわりの人達が冷たくて、怖い存在に

見えた。




この場所から遠くへ行きたかった。


レオ…私の中から消えていかないで!


そう願いながら、私は誰も知らない…

そして私を優しく包んでくれる場所を

探して歩いた。



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