御曹司に身分違いの恋をしました。


「ね!山口さんて結婚しないの?」


私の突然の質問に驚いている。


「なんでそんなこと聞くの?」


「もう決められた人がいるとか?
それとかこんな関係してて言うのもアレだけど
彼女さんがいるとか?」


「全部否定するわ!
彼女居たらこんなことしないよね
普通の男だったら」


少し機嫌が悪くなった。


「だよね」


「うん?そんな男だと思った?」


私との関係はこれで2回目
ここは事務所だし
住まいは別だから
この前も住まいに送ってもらったのに
こっちへ向かうように運転手さんに
指示をした
その意味は?


バカバカダメダメ
何を考えてるのよ。


「ううん」


「オレはね30くらいまでは
結婚はいいかな?と思ってる」


「30?山口さんって今幾つなんですか?」


「26」


「え!そうなんですか?」


「その驚きはどうとればいいのかな?
それより老けて見えたとか?」


「だって弁護士さんだから
そのくらい経ってるかと」


30歳まで結婚しないということは
まだ4年ある
その間暇つぶしに
私に付き合ってくれるかな。。。


「でも30歳って言ってても
突然良い人が現れたら
変わるかもだけど
一応の区切りが30かな?ってね」


突然良い人か。。。
それがいつのことかわからない
もしかしたら明日
その運命の人と出会うのかもしれない。


その時にはさっと
手が引けるように心をしっかり持たなきゃ。


「愛華は?結婚」


「あたしは一生独身主義!ハハハ」


「さえないこと言うねぇ」


したいよ?そりゃ女だもん
ドレスも着たいし子供だって産みたい
だけど。。。


「あっ!」


「突然何?」


「帰らなきゃ」


「え?」


「このまま寝たら絶対ヤバイ!
気持ち良すぎてまた寝入っちゃう」


「いいじゃんそれならそれで」


でもぉ。。。と言いながら
そのまま また 
寝入ってしまったようだ。

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