夏樹と空の恋物語

 その頃。

 空は夏樹に別れのメールを送って、一人泣いていた。


 ピンポーン。

 チャイムが鳴り、空はドキッとした。


 もしかして夏樹が来てくれたんかもしれない。
 今は…会えない…会いたくない…。

 そう思った空。


「空ちゃん? いるの? 」

 声がして、空はハッとなった。


 モニターを見てみると、そこにいたのは雛だった。


 雅にそっくりな雛に、空はびっくりした。




 ゆっくりと玄関に向かって、ドアを開ける空。


「空ちゃん? 初めまして、私、貴女のお母さんとは双子の姉妹で、雛っていうの」

「雛さん? 」

「ええ、貴女と話がしたくて来たの。中に入れてもらえる? 」

「はい、どうぞ」


< 35 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop