コーヒーのお味はいかが?
「はい」

「やっぱり。こないだ、文哉くんが迷惑掛けたみたいで、ごめんね。あの子、俺の患者なんだ」


俺の患者ってことは、涼介も医者なんだ。


「そういえば、あの時の救急外来。担当、桐原だったよな?この子、覚えてない?」


涼介の言葉に、桐原と視線がぶつかる。

でも、それも一瞬のことで・・・


「一々、外来に来た患者のこと覚えてねぇよ」


ですよね。

外来なんて、初めましての患者がたくさん来る。

その患者たちを、1人1人覚えているなんて無理な話。

ちゃんと理解しているのに、落ち込んでいる自分がいた。

そして2人がご飯を食べ終わったのを見計らい、お店を後にした。

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