コーヒーのお味はいかが?
「それと、ただ話を聞いてあげることしかできなくてごめんね」

「ううん」


あたしは首を横に振る。


「聞いてもらえただけで十分」

「なぁ、結可。今日、泊まってけば?」


え?

湊の誘いに、頬が熱を帯びる。


「で、でも、明日仕事は?」

「当直だから、ゆっくりなんだ」


ど、どうしよう。

でも、まだ湊と一緒にいたい。


「ダメ、かな?」


照れくさそうに頭を掻きながら、湊とは苦笑いを浮かべる。

そんな湊が、無性に愛おしく感じた。


「め、迷惑じゃないなら・・・」

「全然。むしろ、大歓迎だよ」

「なら、その、よろしくお願いします」


そして、あたしは湊の家に泊まることになった。

< 89 / 130 >

この作品をシェア

pagetop