行きたかった

シャワーと浴槽

俺、トイレ、行ってくるわー」

「うん」









10分経過


「健二、まだ?」


トイレのドアを、ノックした。

「…まだ」

「健二、苦しそうな声が、聞こえるけど、大丈夫?」

「だ…いじょっうぶ…」

「わかったけど、私もトイレ行きたいんだよねー」

「ご…めん、無理」

「わかった」





あー、スッキリした。

私は、我慢できず、シャワールームで、おしっこをした。

これを、流さないと。

シャワーの水量を、強めにして、流した。


「トイレとシャワールーム、別れてよかったな」

「えっ」

「健二、こっち見ないでよ。仕方ないじゃない!トイレ、したかったんだから!」


健二は、いつの間にか、トイレから出て、シャワールームのドアを開け、私の今の不細工な格好を、見ている。


「このまま、セックスしない?」

「しないから、あっち行って」


健二が、なんの断りもなく、私の方に来ようとしていた。

私は、健二の体を、手で、押し避けようとした。

その拍子に、シャワーヘッドが、手から落ち、床が、水浸しになっていく。

その水で、パンティーが、膝くらいの位置にある状態で、私は、滑り、尻もちをついた。


「痛っ」

「大丈夫?ちょっと、やりすぎた。ごめん」


いつの間にか、健二が、こっちにきてる。


「健二、どこ、触ってるの!」


健二の手が、私のお尻に。


「硬い物が当たってるし」

「当たってるね。祥、どうする?」

「どうするって」

「どうもしないって。健二、出てよ」

「嫌だね」

「別れるよ」

「ごめん。その言葉の効果、今はないと思う」

「ないと思うって」

「エッチしよ?」

「嫌だよ」

「ね、祥」


「本当にどこ、触ってるの?お母さんに怒られるよ」

「わかった。もう、やめるわ。でも、今、祥、触って欲しいんじゃない?」


「違うから。しつこいよ!」

「わかった」






私は、健二に起こしてもらい、シャワールームから、出ようとして、今度は、浴槽に。。

しかも、お湯がたまってるし。

健二が入れたのね。

あ、もう。


「上の服も、ブラも脱ごうか。風邪、引くし、濡れたら、お母さんに、怪しまれるから」

「うっん。それは、仕方ないね。自分で脱ぐから、あっち向いて」

「はい。はい」






「私の服、悪いけど、乾燥機に入れてくれる?」

「乾燥機は、ないけど、ハンガーにかけてくる」


上の服だけじゃなく、下の物まで、健二に渡した。

だって、今、出たら、性器から、水じゃないものが、出て、ぬれてるのが、わかるから。

きっと、これは、怖くて、慣れてるんじゃないと思う。

今、実は、少し、したい気分だから。

乳首も、少し硬くなってるような。













「戻ってきたよ。祥」


健二は、上下共に服を、脱いでない。


「健二は、服、脱がなくて良いの?ってか、出て行ってよ。一緒にお風呂場、いる意味ないんだし」

「俺は、替えの着替え、持ってるから、大丈夫。出張用に」

「ふーん」

「それか、祥、俺に、服、脱いで欲しかった?そんな顔で、見つめて、俺の裸、見たかったの?」

「って、普通の顔だけど。って、健二、馬鹿?出ていきなさいよ」

「はい、はい。何があったら、その前のスイッチ、押してね」

「わかった」


健二は、出て行った。

シャワールームのドアは開けて。


「何が、あったら困るから」










「今出たら、やばいな。服も、乾いてないし。もっうちょ…っと、湯船に、、は、いっておこう。本当…そろそろ、やばいかも」




私は、自分の乳首を、触ってみた。

少し、気持ちいい。

今度は、自分の手で、摘んだり、動かしたりしてみた。

さっきと同じように、少し、気持ちいい。

さっによりかは、いいかも。

でも、何か、足りない。

何か、足りないのかわかる気もするけど、怖いし、健二に、何か迷惑かかることになったら、困る。

親に、怒られるのも、避けたいし。

でも、もう、無理。

私は、性器の、水じゃない物で濡れている、部分を触ろうとした。

なかなか、触れない。

陸上部に、入ってるのだから、体が、硬いはずがないと思う。

触れないから、クリトリスを、触ろうとしてみる。

クリトリスは、触れた。

クリトリスを、自分で、弄ってみる。

乳首より、気持ちいい。

「あっ、んっ」


思わず、声が漏れる。

漏れたら、健二に、後で、何を言われるか。

時間を、かけても、怪しまれる。




クリトリスの悪戯を終えて、膣の方に、手を伸ばす。

なかなか、触れない。

自分では、難しいのかな。

もう、あきらめよう。 




私は、湯船に、ゆっくり、浸かった。

自慰行為を、我慢して。










「いつの間にか、寝てたみたい」


私は、慌てて起きて、勢いよく、湯船から出ようとした。


「なにっ…こっれ…横から、下…から、泡が…」


突然、浴槽のいろいろな場所から、透明な泡が、出てきた。

炭酸風呂じゃない。

入浴剤も、入ってないのに。

私の体に、泡の刺激が、来る。

腕や脇、お腹に、性器に。

すぐ、浴槽から出ればいいのだけど。

くすぐったい。

体に、力が、入らない。



次第に、刺激が大きくなって、たまらなくなってきた。

特に、性器は、敏感になってる感じで、我慢できなくなってきた。

私は、健二に、言われた、スイッチを押した。




「やっぱり、このスイッチだったのね。よかった」


スイッチを押した途端、体への刺激は、とまり、私は、座り込んでしまった。
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