あなたの隣にいてもいいですか
当日、会場に着き、入り口の待合せ場所で待っていると大雅君ともう一人背の高い男の人が歩いてきた。どこかで見たことがあるかも…と思っていると、スノボへ一緒に行った松嶋君だとわかる。りえちゃんがどうしても仕事が終わらず、急遽松嶋君に譲ることにしたらしい。松嶋君もサッカー経験者でとても嬉しそうにしていた。

「茉実ちゃん、ありがとね。桑原さんも行きたがってたけど。」

松嶋君にはスノボと飲み会と会ったけど初めて茉実ちゃん、って呼ばれた気がする・・

「いえ。りえちゃん、仕事終忙しいんだね。残念だけど、また次回誘うよ。松嶋君も、大雅君からもよろしく言っておいて」

松嶋君と一緒に試合見るなんて、気まずいというか、緊張するな。大雅君とできるだけ離れないようにしよう。

席に着く前に、松嶋君が飲み物と食べるもの買ってから行くから先に席言ってて、と言ってくれたので大雅君と先に席に着く。

「茉実ちゃん、松嶋苦手?」

「苦手っていうか、あまりしゃべってくれないよね?松嶋君こそ、私がいて平気なの?」

「松嶋は茉実ちゃんと仲良くしたいと思ってるよ。茉実ちゃんが俺のこと怖がってるみたいだから、って言ってた。」

「松嶋君はりえちゃんと付き合ってること、もう知ってるの?」

「うん。話してあるよ」

「そっか。最初、りえちゃんとのこと秘密だったでしょ?松嶋君たちと仲良くするとボロが出ちゃいそうで怖かったんだよね。松嶋君も全然話しかけてこないし。」

「いい奴だから、よろしくね。」
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