あなたの隣にいてもいいですか
8.プロポーズからの・・・
週末、航生さんの部屋に泊まりに行く。テレビを見ながらコーヒーを飲んでいると

「茉実さ、結婚とか、具体的に何か考えてる?何歳までにしたい、とか、何歳までしたくない、とかさ」

「結婚願望はあるから、いつでも。」

ふふっと笑いながら答えると

「俺との結婚、考えてくれる?」

「・・・もちろんだよ。」

航生さんは結婚願望が強い。付き合いだしてすぐに、そのことは言われていたし、結婚を考えられる人としか付き合わない、と言っていた。

私も航生さんのその気持ちを分かったうえでお付き合いをしていたさい、優秀で真面目な航生さんが旦那様ならきっと幸せになれると思っている。そのことを考えると、嘘みたいな幸せだ。

「茉実みたいなコ、本当に初めてなんだ。優しくてさ、ぱっと見頼りないのに、仕事のときとかしっかりしててさ。小塚さんがベタ褒めするのがよくわかるんだよ。茉実に任せておけば、何とかしてくれるって思って頼もしいんだ。

 一緒にいても安心して落ち着いていられるし。ずっと一緒にいたい、って思えたの、初めてなんだ。前から言ってるけど俺、結構付き合った人の数多いけどさ、茉実ほどの人、今までいなかった。出会えたことが奇跡だと思うよ」

「ふふっ。
 航生さんって、前の彼女のことすぐ持ち出すの、今まであまり良い気がしなかったんだけど今日は褒めてくれてうれしいかな。」

「俺、そんなに昔の彼女の話してた?」

「・・・結構、ね。」

「そっか。ごめんね。
 ただ、茉実が素敵な彼女だって伝えたかっただけなんだけど・・今までこんな気持ちになったことなかったしこんなに優しい子、初めてなんだ。当に茉実のことが好きなんだよ。傷つけてたんだったら、ごめん・・・」

「うん・・・傷つくっていうか、私ってやっぱりだめだなって思うことがあってさ。でも、航生さんが今言ってくれたこと信じるから。」

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