自動車学校殺人事件〜バカなアイツは名探偵〜
麗樹は、珠美に昔惚れていて付き合ったことがある。しかし、珠美は浪費癖が激しく、しょっちゅう麗樹にお金を借りていた。その総額は、一千万円を超えている。しかし、一円もお金は返ってきていない。さらに、アリバイがなかったために疑われている。

帯人は既婚者だ。しかし、奥さんが厳しい人でクラブなどにいくことを禁止されている。帯人は誘惑に負けてクラブに行ったところを珠美に写真に撮られ、脅されていた。そのせいでブランドもののかばんやネックレスなどを買わされたのだ。アリバイもない。

旬、麗樹、帯人はアリバイはないが殺人の動機はあるのだ。珠美はトラブルメーカーだったため、他の多くの人にも何かしら恨まれてはいるだろう。しかし、他の人間にはアリバイがあった。

「青酸カリがこのデスクに置かれたとされる時間に、あなたは何をしていましたか?」

刑事の質問に、旬は「家にいました!一人暮らしなので、証人はいません!」と何度目になるかわからない言葉を言う。
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