明日の世界がきみの笑顔で溢れるように。
『好きだから。好きなひとのとなりにいたいんだよ』


そんなに困った顔されたらすこし傷ついちゃうなあ、けっこうアピールしてたつもりなんだけどなあ。


『……っ……』


自分の顔が赤くなって、熱を帯びていく、顔から全身に熱が伝わっていく。勢いよく抱きついたけれど、ほんとうはさっきからずっとドキドキしていて、気持ちを伝えたことでさらに加速した。

今だって抱きしめられてすっごくドキドキしているけれど、好きで、大好きで、またひとつ溢れて。


『咲雪が俺のためにがんばってくれてたこと知ってた。でもどこかで無理してるんじゃないかってほんとうは嫌なんじゃないかって考えたら……。俺、咲雪にだけは嫌われたくなかった……』


きみが泣きはらした目を私に向けて、『俺も好きだよ』とつぶやいた。不意打ちだったから素っ頓狂な声を上げて、驚いている私のとなりできみが言葉を繋ぐ。




『好きだから嫌われたくなかった……』
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