明日の世界がきみの笑顔で溢れるように。
泣き止んだきみと逆で、今度は私の目から涙が溢れてきたけれど、いつもと違ってうれし涙だった。

私の頬を伝ってとめどなく溢れていた。



『ずっと前から好きだった……ぜんぶ覚えてるわけじゃないけど好きだった』
『もぉ……ばかぁ……っ』



きみが私の涙を拭って、さっきよりも強い力で私を抱きしめると、私の胸の音と彼の胸の音がぶつかって重なる。



『たくさん傷つけてごめん……』
『うん』

『毎日来てくれてうれしかった……』
『うん』




『泣き虫』

私も負けないように抱きしめ返すと、きみはそんな私を見て意地悪な笑みを浮かべていて。




『自分だってさっきまで泣いてたくせにっ!!!』


きみといると泣いていたのにいつの間にか笑っていて、悲しかったのにうれしくなっていて、考えてみれば昔からそうだった。


良い方には変わったのかな、前よりも絆が深まった気がするのは私だけかな、私もすこしは強くなれたかな、そうだったらうれしいなって素直に思って。
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