独占本能が目覚めた外科医はウブな彼女を新妻にする
外は吐く息も白くなるほど寒い。それなのに、ふたりの素肌がしっとりと汗ばんでいるのは、ついさっきまでお互いを激しく求め合っていたからだ。
「体、大丈夫?」
樹さんは初めてのときと同じように、私を必ず心配してくれる。
「はい」
気だるさを感じながらも、樹さんの胸に甘えるように頬を寄せた。
「そうだよね。ものすごく感じてたもんね」
「は、恥ずかしいこと言わないでください!」
慌てて反論してみたものの樹さんの言うことは、あながち間違っていない。
綺麗な長い指と温かい舌で弱い箇所を攻められると、体の奥がじわりと潤ってくるのが自分でもわかるのだ。
チョコを受け取ってもらえなかった苦々しい思い出がよみがえってくるバレンタインが嫌いだったのは、もう過去のこと。
これから毎年二月十四日は、樹さんへの変わらない思いを伝える大切な日になる……。
「樹さん、大好きです」
「俺も大好きだよ。華……」
チョコよりも甘い愛の言葉をささやき合い、チョコよりもとろけるキスを交わし、このうえない幸せに浸った。
END


