正しい恋を教えてください。
中から出てきたのは、ハルだった。




「乗れよ」




そう言って、古海を家に返すのかと思いきや、家とは別方向の場所だった。




そこは、誰もいない展望台のような場所だった。




暗いはずのその場所は、下に見える都会のイルミネーションで、丁度いい明るさを保っていた。




「すごい!」




「ここ、俺が疲れた時にいつも来てる場所」




「よくこんなとこ見つけましたね」
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