アンバランスな愛情
「社長かよ!」

「まあな
オヤジの金だけど」

「悔しそうな言い方が
頭にくるな

俺は無職だ」

「えばるな!
会社のほうにすぐにでも
呼びたいんだが…

つい最近、好きな女の父親を
無理やり入社させたんだ

ホストの職なら
すぐに案内できる」

「ホストかよ」

「お前ならやれる」

「顔だけならな…って言うなよ」

「あはは
少し練習すれば、
お前ならすぐにホストらしくなる」

車を運転する廉人は
大声で笑った

「今夜からどうだ?
給料は歩合制だ

客の数で決まる

会社に空きができ次第
お前を呼びたい」

「海堂は変わってないな~」

困ってる友人には
手を差し伸べる

昔から
変わってない

「俺も優秀な人材が欲しいんだ」

「サンキュー」

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